2024年インドが中国を追い抜き世界最大の人口大国になる。

2024年インドが中国を追い抜き世界最大の人口大国になる。 _e_town0273_s512_town0273_4.png


参考記事:インドの人口、30年までに中国抜き1位 - SankeiBiz(サンケイビズ)


「やがてインドが中国に変わって世界最大の人口大国になる」
参考記事だけでなく昔からさんざん言われてきたことですが、
遠い未来のことではなく間も無くその時がやってこようとしています。

参考記事の中では、

引用:2025年から2030年までに16億5000万人に達し、中国を追い抜く」と予想 - インドの人口、30年までに中国抜き1位 - SankeiBiz(サンケイビズ)


とありますが、国連の2017年のレポートでは2024年に
インドの人口が中国を追い抜くと予測しています。
ただ国連の中位推移予測では人口が16億5000万人に達するのはもう少し先のようです。

以下のグラフは、国連 World Population Prospects: The 2017 Revisionをもとに作成した、
インドと中国の1950年から2015年までの人口推移と、
2015年から2100年までの人口推移予測です。(中位推移)
※単位: 千人 ※グラフ下部中央の各項目クリックで表示切替可

2024年、グラフの2つのラインがちょうど交わっているところ、
中国の人口が約14億3699万人
インドの人口が約14億3863万人
となりインドが世界一の人口国になります。

上のグラフは人口が中位推移した場合ですが、
それでは低位推移・高位推移はどのようになっているのかというと
以下のグラフの通りです。
※単位: 千人 2016年以降が予測 ※グラフ下部中央の各項目クリックで表示切替可

高位推移では2100年のインドの人口が23億人以上になっています。
しかし、これよりもっと驚きなのが高位推移ではインドの人口が2100年まで増加し続けると予測していることです。
高めの予測ということを差し引いても驚くべき数字です。

中位推移では2061年までは緩やかに人口増加を続け、
2062年から人口が減り始めます。
そして2100年の人口予測は約15億人となっています。
減少傾向にもあるにもかかわらず現在よりも多い人口です。

そして低位推移。
2042年をピークに人口が減り始めます。
中位推移と比較すると減少ラインが急なのがよくわかります。
2100年の人口予測は約9億人で1990年ごろと同程度になります。
それでも9億人もいます。
ところでインドの人口ってここ30年で5億人も増えているんですね。
5億人って日本4個分の人口です。
感覚がくるってしまいますね。

次は2017年のインドの人口ピラミッド・5歳階級別男女別人口を見てみましょう。
Source: 国連 World Population Prospects: The 2017 Revision

0歳~4歳の人口が、
5~9歳、10~14歳、15~19歳の各階級の人口よりも少なくなっています。
少子化の兆候でしょうか?
実際、インドの合計特殊出生率は低下を続けています。

*⇧各国名クリックで表示切替可

Source:世界銀行 DataBankWorld Development Indicators

やはり、どの国も経済成長と都市化の進展は少子高齢化という結果に結びついてしまうのでしょうか?
経済成長も都市化も進んでないのに少子高齢化が進んでいる国はあるのでしょうか?
機会があったら記事にしてみたいと思います。

中国の人口も気になる人は以下の記事もどうぞ。
中国の少子高齢化と合計特殊出生率の低下は一人っ子政策だけが原因なのだろうか?

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