少子高齢化という言葉を見聞きしない日がない日本ですが、
対策が一向に進んでないのは皆さんご存知の通り。
では、日本の現状がどれぐらいまずいのかきちんと把握しているのかというとそうでもなく、
何となく合計特殊出生率が何%で、高齢化率が何%で、日本人の何人に一人がお年寄りでという、
漠然とした情報しか頭に入ってない人も多いのではないでしょうか。
そういうわけで内閣府の資料を基にグラフを作成した見ました。
比較対象は世界 ・日本・ドイツ・イタリア・韓国・スペイン・ポーランド・シンガポール ・カナダ・ロシア・中国・スウェーデン・イギリス・フランス・アメリカ合衆国・アルゼンチン・インド・南アフリカ共和国となっています。
以下のグラフは
内閣府 少子化社会対策白書 全体版 2017年版(平成29年)第1-1-27表 諸外国における年齢(3区分)別人口の割合
をもとに作成しました。
※上のグラフは真中の各項目をクリックすると、単独表示と複数表示を切り替えることができます。
日本の年少人口比率(0~14歳)12.4%は比較対象国の中では最下位です。
1位の南アフリカ共和国はなんと29.2%で日本の2.35倍。
国民の約3人に一人が0~14歳です。
日本はというと国民の約3人に1人が高齢者になろうとしています。
生産年齢人口比率(15~64歳)ですが、
やはりこれも日本は比較対象国の中では最下位で60.3%となっています。
ただ、年少人口比率と比べると上位との差は小さくなっています。
年少人口1位南アフリカ29.2%、最下位日本12.4%、差は16.8%。
生産年齢人口1位中国73.2%、最下位日本60.3%、差は12.9%。
そして、老年人口比率。
言うまでもなく日本が1位で27.3%。
最下位の南アフリカはなんとたったの5%。
65歳以上は国民の20人に1人しかいません。
国の人口構成は政治経済状況や歴史が大きく関係しているので、
一概には比較できませんが日本の置かれている状況が何となく分かったと思います。
以下のグラフは日本と同様に政治的にも経済的にも安定している国家の合計特殊出生率の比較です。
上記の年齢3区分別人口割合比較よりも参考になるかもしれません。
*グラフ下部中央各国名クリックで表示切替可
*グラフ下部中央国名クリックで表示切替可
Source:内閣府 平成27年版 少子化社会対策白書
最近の結果だけ見ると合計特殊出生率が高いグループと低いグループにはっきり分かれています。
高いグループ:アメリカ、フランス、スウェーデン、イギリス
低いグループ:日本、ドイツ、イタリア
合計特殊出生率が高い国=移民が多い国と思ったのですが、
ドイツは確か移民が多かったような気がするのですがどうしてでしょうか?
というか、イタリアの合計特殊出生率が日本より低いのにびっくりしました。