引用:豪州の人口、2500万人に=中印から移民、北朝鮮と同規模|ニフティニュース
「オーストラリアの人口が2500万人を突破!!」と言われても、
あの広い大陸にたったの2500万人しかいなかったのかと思ってしまいました。
オーストラリアの面積は7,692,024㎢で世界6位の広さを誇っています。
ちなみに日本の面積は377,972㎢で世界62位、
オーストラリアの面積の20分の1しかありません。
しかし、人口は日本が約1億2600万人でオーストラリアが2500万人なので、
日本の人口はオーストラリアの約5倍も多いことになります。
人口密度は日本が340.8人/㎢なのに対し、オーストラリアはたったの
2.8人/㎢。
1平方キロメートル当たりたったの2.8人しか人が住んでいないことになります。
もちろん、オーストラリアはどこに行っても1平方キロメートル当たり2.8人しか人が住んでいないということではありません。
沿海部にはシドニー、メルボルン、ブリスベンといった世界的大都市が点在しています。
ただ、国土面積が広いわりに人が住める地域が極端に少なく、
人口も多くないので人口密度が低くなってしまうのです。
人口2500万人を日本の地域に当てはめると、
近畿地方:22,541,298人(平成27年国勢調査)
中部地方:21,460,410人(平成27年国勢調査)
とそう変わらない人口です。
面積は
近畿地方:33,125.70㎢(平成28年全国都道府県市区町村別面積調)
中国地方:66,806.82㎢(平成28年全国都道府県市区町村別面積調)
ついでに人口密度ですが、
近畿地方:680.48人/㎢
中部地方:321.23人/㎢
と計算するまでもなくオーストラリアを大きく上回っています。
広大な国土面積を誇る移民国家と日本のような人口過密国の一地方を比較するのもどうかと思うのでこの辺にしときます。
下のグラフは
国連 World Population Prospects: The 2012 Revisionをもとに作成した
オーストラリアの人口推移と人口予測です。
2012年のデータなので少し古いですが、
そのおかげでオーストラリアの人口増加が予測を上回っていることがわかります。
単位: 千人
※単位: 千人
※グラフ下部中央の各項目クリックで表示切替可
高位推計・中位推計・低位推計は出生率の高低からの推計値
世界の国と地域の人口推移一覧
国連の発表では2018年は高位推計、すなわち多めに見積もった場合に、
2500万人を超えると推測されていました。
実際はニュースにもなったように普通に2500万人を突破してしまいました。
中位推計と高位推計の間といった感じでしょうか。
人口増が続いている要因はやはり移民。
特にアジアからの移民が多いとのこと。
以下も古いですがオーストラリアの2006年国勢調査のデータから作成したグラフです。
2018年現在、アジア系の移民が多いと言われていますが、
12年前の2006年のデータで見てもアジア出身者が多いことがわかります。
この流れで行くと将来はもっと増えるんじゃないでしょうか。
参考記事によると”83秒に1人”増えているみたいです。