乖離800万人以上!北京市・常住人口と戸籍人口!都市機能移転で人口抑制を試みる。

800万人の乖離!北京市の常住人口と戸籍人口!都市機能移転で人口抑制を試みる。 -e-town0416-s512_town0416_2.png


出典:[FT]北京市、人口抑制で都市機能を一部移転へ:日本経済新聞

20170211beijing02.jpg 中国の首都・北京市が人口を抑えるために
首都に関係のない都市機能を移転させる政策を発表。
猛烈な経済成長に伴い地方から押し寄せてくる
膨大な数の労働者抱え込んできた北京市。
もう限界まで膨張しきって都市機能は山のように問題を抱えています。
大気汚染、渋滞、水不足......
インフラ=社会基盤の整備が追い付かないほどの勢いで都市が成長するなんてことは
今の日本では到底考えられないことなので羨ましくもあります。
高度成長期の日本もこういった感じだったのでしょうか。

北京市が人口抑制に動く一方で
お隣の直轄市・天津市はいわゆる
鬼城
と呼ばれる巨大ゴーストタウンが問題になっています。
20170211tenshin.jpg
誰も住まない超高層マンションや
テナントが埋まらずに夜には漆黒の闇に包まれる東洋のマンハッタン。
北京市が人口増加で頭を抱えている真横で、
天津市には空前絶後のゴーストタウンが出現している。
中国という国は何事もスケールが大きすぎてよくわかりません。

以下のグラフは北京市の1978年から2014年までの常住人口と戸籍人口の比較。
出典は北京統計年鑑2015。
1978年は鄧小平の指導の下「改革開放」が始まった年で、
以降、年を追うごとに戸籍上の人口と実際に北京市に住んでいる人口との乖離が拡大していきます。
2014年における常住人口と戸籍人口の差はなんと

818万人!!

818万人と言ったら
国ならオーストリアの854万人(国連 World Population Prospects: The 2015 Revision)
日本の自治体なら大阪府の883万人(平成27年国勢調査)
と同じぐらいです。
凄まじすぎて言葉に出来ません!!

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