出生数100万人割れ。死亡数約130万人。自然増減数はマイナス30万人以上~日本の人口動態

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2016年末からマスコミ各社で大々的に報道されていましたから
みなさんご存知かと思います。

2016年12月22日に厚生労働省が発表した
「平成28年(2016)人口動態統計の年間推計」
によると出生数100万人割れ。死亡数約130万人。自然増減数はマイナス30万人になると推計されています。

少子高齢化社会の話題を毎日雨あられのように見聞きしているせいか、
「ふ~ん」としか思いません。
むしろ 「なんだかんだで100万人近くも生まれているのか」というのが率直な感想です。

981,000人と言ったら
香川県:976263人、
和歌山県:963579人、
千葉市:971882人、
北九州市:961286人、
の人口と同規模です。
2016年だけで人口の少ない県や政令指定都市
まるまる一個分の命が誕生したということになります。
とくにオチはありませんが素直におめでとうと言わせてもらいます。

出生数100万人割れの衝撃に隠れて目立たないデータがあります。
年々着々と増加し続けている指標。
それは...
死亡数!!
その数なんと
1,296,000人
青森県:1,308,265人
岩手県:1,279,594人
さいたま市:1,263,979人
2016年だけで東北の2つの県とさいたま市とほぼ同数の方々がお亡くなりになられました。
ご冥福をお祈り致します。

出生数、死亡数ときたので増減を見てみます。
自然増減数という指標です。
その数は
マイナス315,000
あまりびっくりもしないし、ピンともきませんね。
慣れているんでしょう。
さて、
マイナス315,000人の
315,000人といったら、
那覇市:319,870人
秋田市:314,662人
四日市市:310,732人
春日井市:307,144人
久留米市:304,919人

と地方の県庁所在地や中核市そして特例市と同じぐらいの数値です。
つまり2016年だけで
地方の中規模都市まるまる1個分とほぼ同数の人口が減ったとういわけです。
もちろんこの国の話です。

以下は
1872年~2016年(明治5年~平成28年)における
日本の出生数・死亡数・自然増減数及び率の推移をチャート化したものです。
文字で見るより理解しやすいと思うので興味がある方はどうぞ。

厚生労働省 平成28年(2016)人口動態統計の年間推計を基に作成。 日本の出生数・死亡数・自然増減数の推移 1872年~2016年(明治5年~平成28年)
*グラフ下部中央各項目(出生数・死亡数・自然増減数)クリックで表示切替可
*グラフ下部中央各項目(出生数・死亡数・自然増減数)クリックで表示切替可
※昭和19年~21年データなし。
平成27年までは確定値, 平成28年は推計値
日本の出生率・死亡率・自然増減率の推移 1872年~2016年(明治5年~平成28年)
*グラフ下部中央各項目(出生率・死亡率・自然増減率)クリックで表示切替可
*グラフ下部中央各項目(出生率・死亡率・自然増減率)クリックで表示切替可
※昭和19年~21年データなし。

Source:厚生労働省 平成28年(2016)人口動態統計の年間推計
平成27年までは確定値, 平成28年は推計値

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